
大矢祥一
9月の誕生石ってどんな石?

勝利を呼ぶ石「サファイア」
洗練された上質な印象を受ける宝石・サファイア。
「青」を意味するラテン語の「サッピールス(sapphirus)」に由来しています。
すべてを見透かしているかのような深いブルーは、人を愛し真実を突き詰めて貞操を守ってくれる効果があるとされています。
「慈愛」、「誠実」、「徳望」などという意味があり、ペルシア時代から「変わらない心、偽りのない心」という正義のシンボルとされていました。
強い鎮静効果をもつとされ、魂や感情の混乱をしずめて不必要な妄想を取り除き、真実を見抜く直感と洞察力をもたらすとされます。
その結果、知性や理性をも高めてくれるとされます。
心を落ち着かせ、冷静な思考力をはぐくむとされるため、すぐに感情的になり、混乱におちいってしまう人におすすめのパワーストーンです。
その他にも、精神と肉体のバランスを安定させる効果があるといわれています。
改善したい悪い癖や、ネガティブな思考を断ち切るサポートをしてくれるでしょう。
また、不要な情報をシャットアウトし、真実を見抜くための洞察力を養ってくれます。
生まれてきたときのビジョンを明確にし、運命を開花していく際に欠かせないストーンといえるでしょう。
ちなみに、サファイアはルビーと同じ種類に分類される「コランダム」という鉱物の一種。
その中でも、 赤色を帯びたものは「ルビー」、オレンジ色のものは「パパラチア」と呼び、それ以外は全てサファイアに分類されます。
例えば、ピンクは「ピンクサファイア」、無色は「ホワイトサファイア」、黄色は「イエローサファイア」という具合に、宝飾品の中で最 も多くの色を持った宝石と言えるでしょう。
そして、最も美しいと人々から称賛されている色は、「コーンフラワーブルー」(矢車草の青色)というサファイア。
サファイアは、ローマ時代から日の目を浴びるようになったパワーストーンです。
深く澄んだ青色は慈愛や誠実の象徴とされ、多くの人から愛されるようになっていきました。
しかしながら、今日では採取量が激減してしまっているため、希少価値がとても高くアンティークの宝飾品のみ取り扱っているようです。
地球上で一番上質 とされているサファイアは、主に島国であるスリランカで採取されています。
コーンフラワーブルーと比べると色合いは少々薄くなりますが、透明度が高く、 紫に近い青色という特徴があります。
また、サファイアはダイヤモンドの次に硬いと言われています。
硬度が高いことから「丈夫な地盤を持つ」という効果もあると言われ、閃きを形にする際、不安定な地盤を丈夫で確固たるものにしてくれる効果があるとされています。
熱や化学薬品にも強いので、メンテナンスも比較的容易だといえるでしょう。
ダイヤモンドやルビーのメンテナンス方法と同じく、石鹸を泡立てて柔らかいブラシなどで丁寧に磨きましょう。
水分を拭き取る際は、シリコンペーパーなど 繊維の細かい布を使用するのがおすすめです。