大矢祥一
12月の誕生石ってどんな石?

知性の象徴「タンザナイト」
タンザニアの夕暮れ時の空を思わせるような、美しく、神秘的なブルー。
夜空のブルーを映したような深く神秘的な青色で、人々を魅了してやまない宝石です。
タンザナイトの名前の由来はティファニー社と言われています。
鉱物的には青色をしたゾイサイトであり正式名称をブルーゾイサイトと言います。
また、灰簾石という和名を持っています。
ネガティブなエネルギーを、ポジティブなものに変換する力に優れるとされ、周囲からの影響を受けずに、自分自身の良い部分を上手く表現するのを助けるといわれます。
過去からの悪いパターンを克服し、良いパターンに変えていく為にとても有益な石とも言われ、非常に創造的なエネルギーを持つ石です。
身に着けると成功へと導いてくれ、決意の石として正しく冷静な判断力を与える誕生石ともいわれています。
また、「自己啓発を促す石」ともされていて、持ち主の知性を高め、冷静な判断力と正しい決断力を持ち主に与えてくれるでしょう。
発見されたのは1960年代で、長い歴史を持つ他のパワーストーンよりも比較的新しい石です。
東アフリカのタンザニアにあるメレラニ鉱山で、ルビーを発掘していた鉱物コレクターの手により発見されました。
メレラニ鉱山の産出量は年々減少してしまっていることから、将来的にどんどん希少価値が高まっていく宝石だと言えます。
タンザナイトの紫色は、バナジウムによるものです。
さらに酸化クロムが加われば、濃い青色となり、これらの含有物が少なくなると緑色に、鉄分が多いとピンク色になります。
光の加減で多様に変化する色合いの美しさと、石の持つパワーからとても人気が高く、希少な宝石といえるでしょう。
タンザナイトの価値は、濃い紫、濃い青色が出るものほど上がっていきます。
タンザナイトはデリケートな宝石です。
硬度は6~7と硬度が低いため、衝撃に弱く傷つきやすいのでぶつかったり、擦れたりしないように取り扱いに注意してください。
へき開性という性質を持つため衝撃を与えると一定方向にスパっと割れてしまいます。
超音波洗浄は避けるなど、お手入れには注意が必要です。