大矢祥一
8月の誕生石ってどんな石?

太陽の石「ペリドット」
「イブニング・エメラルド」の異名を持つペリドットは、古来より「太陽の宝石」として崇められてきた神々しい誕生石です。
一説では、古代エジプト時代に、紅海にある島で発掘されたといわれています。
また、太陽の王の石として厳重に守られてきたことより、「太陽のエネルギーを秘めるペリドットを身につけると雄弁になる」と言い伝えられています。
宝石言葉は「生命力」、「希望」、「成長」、「繁栄」、「行動力」。
非常に生命力に満ち溢れた宝石と言えます。
心の重荷や過去のことが気になって前に進めないときや、後悔しがちな人、ネガティブになりやすい人、嫉妬や恨み、怒りを捨てられない人におすすめです。
心身を癒し、前向きに生きられるよう力強くサポートしてくれます。
また、夫婦和合をもたらす力があるとも伝えられ、平穏をもたらし、幸せな家庭には欠かせないお守りとされています。
絆を深め、幸福を手に入れたい方に最適なお守りといえるでしょう。
そしてペリドットは「暗黒の波動を打ち砕く石」とも呼ばれ、古くから悪しきものを寄せつけないためのお守りとしても用いられていました。
暗闇への恐怖を吹き飛ばし、邪悪なエネルギーをはね返して、深い知恵を与えてくれるでしょう。
このペリドットは古代エジプトの時代から現代に至るまで様々な人から愛され続けてきました。
エジプトでは太陽神を崇める文化が広まっており、太陽と同じ輝きを放つ石・ペリドットも、彼らにとっては太陽と同様神聖で神秘的なものでした。
そのため、神器に使用したり、王の埋葬をする際にもこの石を一緒に埋めたりと、神聖な儀式によく使用されています。
現在でもエジプトではペリドットを神聖な石と位置づけており、国石にも指定されています。
暗闇には邪悪が潜むという考え方をする文化は多々ありますが、特にエジプトはその傾向が強く、太陽の光が邪気を取り払ってくれるとも考えていました。
勿論太陽と同じ輝きを放つペリドットにも同じ効果があると考えられており、装飾品として身に付けてそれらの不穏を取り除いていたようです。
黄色と褐色を混ぜたようなペリドットですが、屈折率の高さから、光の加減によっては様々な色合いの緑色へと変化します。
モザイク模様を構成し、グラデーションの美しい輝きが大きな魅力といえるでしょう。
しかし、残念ながら現在では、採取される量が減少しています。
良質なペリドットを入手するのは、少々困難な作業かもしれません。
そして、メンテナンス方法ですが、流水や太陽の光での浄化をおすすめします。
水や紫外線にも強いことが特徴ですが、硬度が低いため割れやすい傾向があります。
取扱いの際には気をつけて身につけましょう。